GMビルとヘンリーフォード博物館へ行ったので、アメリカ自動車業界のビック3を制覇しないわけにはいきません。残すはクライスラーということで、クライスラー博物館へ行ってきました。
Walter P. Chrysler Museumは、Troyからやや北にあるAuburn Hillsにあります。本社もここにあるようです。
一時期、閉館していたそうですが、現在は決まった日のみ(土日、月に数回)開いています。曜日と時間は事前にチェックが必要。
Chrysler Museum HP:
http://www.wpchryslermuseum.org/
入館料は$10です。
空いていたためか、入館料を払うと受付のおじさんがフロアの案内やこの博物館の歴史を簡単に説明してくれました。
2F(エントランス)と3Fフロアにクライスラーの歴史を辿るように、クラシックカーが並んでいます。1Fにはスポーツカーなどがあります。
クライスラーという名前は聞いたことがあったけど、どんな車種があるのか実はここに来るまで知りませんでした。クライスラーブランドは知っていたのだけど・・・
あの「Jeep」もクライスラー。
日本では馴染みがないけど、アメリカではよく見かける車「Dodge」もクライスラー!
クライスラーは、1925年にWalter Chryslerによって設立された会社。ChryslerさんはGMの技術者だったそうです。Dodgeブランドを生んだDodge brothers companyやJeepブランドをもつAmerican Motors Corporation (AMC)を買収し、事業規模を拡大。湯余曲折を経て、現在はイタリアのFiatの傘下にあるそうです。なので正式には、Fiat Chrysler Automobiles (FCA)というそうです。
館内には年表のようなボードがあり、買収や提携した会社が時系列となって簡単に示されていました。一時提携していたこともあるMitsubishiの文字も発見。
クライスラーの歴史と当時の技術開発を辿るように、クラシックカーが並んでいて、技術進歩を実感するコーナーが所々に設置されています。
上の写真は1924年にクライスラーとして最初に作った車で、New York Automobileショーに出されたものだそうです。当時の価格で$1,350。説明によると当時の平均年収が$1,244、パン1斤が9 cent(~10円)だそうなので、一般の人では中々手の出せない額ですね。
以下の写真は、CadillacやLincolnに対抗するために作られた高級車ブランドImperial。
Dodge Brothers companyが作った車も展示されていました。
ボディの曲線と一部木で作られたデザインがオシャレな車。
この他にも色々な車が展示されていました。それほど広くないので、1時間程度で十分に見れます。どちらかといえば車に疎い人間でしたが、車の歴史や技術進歩など色々と勉強になり、なかなか楽しい見学になりました。
GM、Ford、Chryslerのビック3ももちろんそうですが、Dodge Brothers companyもデトロイトにあったということを知り、デトロイト(周辺)は本当に車の街なんだなと改めて実感した今日この頃です。