雪がチラつき始めた今日この頃のミシガン州。外出する気を失くすくらい寒くなる前にやっておきたいことをしなければと思い、今回は妖精を探しにAnn Arborへ。
ついに気が狂ったわけではありません。
Ann ArborにはFairy door(妖精の扉)と呼ばれる小さな扉が街中に隠れているのです。
この話はWright夫妻のお家で偶然発見された小さな扉に初まります。 1993年に築100年以上にもなる家を改築しようとしていたら、子供達がベースボードに小さな扉を発見したそうです。そして、扉の中には小さな階段が!そう、まるで妖精が住んでいるかのように。
さらに、暖炉のそば、キッチンにも同様の小さな扉を見つけたそうです。実際の写真は以下のHPで見ることができます。
https://urban-fairies.com/locationspages/Our_House.html
このような経緯もあり、2005年にJonathan Wrightさんによって、Ann ArborにあるSweetwater coffee and Teaにfairy doorが初めて設置されました。その後、2006年までの2年間の間に色々なお店に合計10のfairy doorが設置されたそうです。ただ残念なことに、閉店や移転に伴い、現在はオリジナルのドアのうち7つしか残っていないようです。
ただ、その後ミシガンシアターやミシガン大学内、Google Ann Arborなどにも作られ、現在のfairy doorの数はもっと多いようです。
全ては周りきれませんでしたが、今回確認できたfairy doorをここではご紹介。
The Pieceable Kingdom
Main St.沿いにあり、Liberty St.とWashington St.の中間にあるお店。残念なからお店は閉店してしまっているけど、fairy doorはまだ残っています。写真の右下あたりに小さな扉があります。
お店が閉店したためか、結構ボロボロになっています。。fairy doorにもCLOSEDという紙が貼られています。もし新しいお店が入ることになれば、この扉も無くなってしまうかもしれません。
The Ark
こちらもMain St沿い、Liberty St.の南側にある小さなライブハウスThe Ark。すぐに小さな扉を発見!
The Arkという紙が窓に貼ってあり、残念ながら扉の中は見えませんでした。
ちなみにチケット売り場の窓口の下にも小さな穴があります。どうやら妖精用のチケット販売窓口のようです。
Red Shoes
Liberty St.の南側、Ashley St.沿いにある手作りアート作品を置くRed Shoesというお店。赤い扉が2つありますよね。
fairy doorの前にはコインや小物が置いてあります。扉には謎の番号(妖精への電話番号?)が書かれています。
Michigan Theater
ミシガン大学近くにあるMichigan Theaterにもfairy doorがありました。わかりづらいけど、小さな扉がさりげなくあります。
反射してわかりづらいですが、fairy doorの中には小さな椅子が並んでいます。
Ann Arbor district library
Liberty St.から南、5th Ave.沿いにあるAnn Arborの図書館。この図書館内にもfairy doorが隠れているのです。
本には目もくれず、若干不審者ぎみに館内をひたすら壁伝いに歩くも、どこにあるかわからず、、思い切ってスタッフの人に聞いてみることに。
This might be a strange question… but I’m looking for a small door which is called a fairy door. Do you know that…?
スタッフの方はニヤッとして、「知ってるわよ」と言い、ヒントだけ教えてくれました。おそらく同じように探しに来る人がいるのでしょう。
ヒントを頼りに館内を捜索すると、fairy doorを発見!
doorから見える部屋は本の中に作られています。背表紙も窓になっており、中が覗けます。
中を覗くと、椅子や机などが並び、インテリアまでもがちゃんと作りこまれています。中々良くできています。
今回見つけたfairy doorの場所はこんな感じ↓